ユーザーレポート

アイケアHOME手持眼圧計

つつみ眼科クリニック 院長 堤 篤子先生

つつみ眼科クリニック 院長 堤 篤子先生

株式会社エムイーテクニカが輸入販売する医療器械をご使用の先生方に製品の印象や評価をお聞きし、その声をお届けするユーザーレポート。 今回のユーザーレポートでご紹介する製品は、アイケア・フィンランド社のアイケアHOME手持眼圧計。
点眼麻酔薬の必要がなく、患者様ご自身で、どこでも手軽に眼圧測定が行えるというユニークな特徴を有する製品ですが、実際の現場ではどのように受け入れられているのでしょうか。
東京都練馬区のつつみ眼科クリニックの院長としてご活躍されている堤篤子先生にお話を伺いました。

アイケアHOME手持眼圧計

治療が始まる前の眼圧傾向や日内変動を、もう少し簡単に知る方法があればと思ってました

なぜ、アイケアHOMEを導入しようと考えたのですか?
これまでの眼圧測定は、患者様に来院頂いて測定する事が基本でした。
院内での眼圧測定の時間や回数等は、患者様の都合もあって非常に限られてしまいますが、そこからベースライン眼圧を定めて治療を始めていかなければいけません。
眼圧の日内変動も考えれば、患者様に入院していただく等して、豊富な情報を元に一人一人のベースライン眼圧を決めていきたいところですが、現実はそういきません。治療が始まる前の眼圧傾向や日内変動を、もう少し簡単に知る方法があればと思っていました。
そんなとき、アイケアHOMEを知り、患者様ご自身により24時間眼圧測定が出来る「アイケアHOME手持眼圧計」を患者様に導入してみようと考えました。
アイケアHOMEの導入で期待した事はありますか?
眼圧コントロールが出来ているように見えても視野欠損が進んでしまう患者様がおられるので、その原因を知ることが出来ればと思いました。 患者様はご自身の病状に対して、非常にナーバスな方がいらっしゃいます。
「本当に点眼薬が効いているの?」と疑問を抱いている患者様もいらっしゃるかもしれません。
そのような患者様に対して、点眼治療を続けて行く中で眼圧コントロールができていることをアイケアHOMEで示せたら、患者様の不安を解消しスムーズな治療に繋げていけるんじゃないかと思いました。
併せて、患者様ご自身で眼圧測定をしていくことで、「眼圧」や「緑内障」に対する理解を深めて頂けるのではないかと期待しました。

患者様を選定する事が、貸し出しやその他のトラブルを減らす事にも繋がると思っています

アイケアHOMEを貸し出す患者様はどのような方々でしょうか?
性別に関わらず、20代〜70代くらいの方です。検査、診断を行い、緑内障だと診断がついた患者様に対して、「やってみませんか?」とお勧めしています。
また、患者様の都合でなかなか来院が難しい方には、時間との勝負でもありますので、ある程度疑いの段階でも勧めています。
一方、複数の病気がある方や操作が難しそうな方には基本的にお勧めしていません。アイケアHOMEの貸し出しに際してはお金も発生しますので、ある程度患者様を選ぶ事が、貸し出しやその他のトラブルを減らす事にも繋がると思っています。
アイケアHOMEの貸し出し期間はどれくらいでしょうか?
5日間+2週間です。この5日間については、患者様にとって初めての眼圧自己測定となるので、最初の5日間の計測データは信頼性が低いと考えています。
ですので、実際に重視しているのは6日目から2週間のデータです。最初の5日間は機械操作と計測に慣れてもらう練習期間と捉えています。
では、1日の計測時間や回数はどのくらいでしょうか?
基本的には「朝・昼・夜の1日3回計測して下さい」とお伝えしています。ただ、患者様によっては自主的に1日何十回と計測される方もいますし、様々です。

1台ではなく、できれば複数台で運用を始めるのが良いのではないでしょうか

現在、アイケアHOMEを何台運用されていますか?
現在は3台で運用しています。
1回の貸し出しが20日間前後になります。
急にアイケアHOMEが必要な患者様が現れる事もありますので、1台ではなく、できれば複数台で運用を始めるのが良いのではないでしょうか。
アイケアHOMEの貸し出しに際して、費用はどのように設定されていますか?
まず、患者様から保証金として1万円をお預かりします。但しこのお金はアイケアHOMEを返却頂いた際にお返ししています。 それとは別に、プローブ代として3,000円を頂いています。
今のところ、保証金を返さなかったり、紛失したというケースは無いです。
貸し出し中にアイケアHOMEが故障した場合はどのように対応されていますか?
アイケアHOMEの故障は今のところありませんが、万一に備えてアイケアHOMEに「動産保険」と言う保険をかけています。
保険料も高くはありませんので、病院側、患者様、双方の安心の為に掛けています。お互いがビクビクしていては、貸し出す側も使う側も気持ち良く使えないでしょう。

患者様にご自身の病気に対して理解を深めて頂き、私達も治療に対する安心感が得られています

アイケアHOMEを実際に運用されていかがでしょうか?
冒頭の期待する事でも少し述べましたが、患者様にご自身の病気に対して理解を深めて頂いていると感じています。また、私達も患者様の日内変動を知る事ができ、治療に対する安心感が得られています。
これはアイケアHOMEでしか得ることのできない、大きなメリットだと思いますよ。
もう少し詳しくお聞かせ願えますか?
たとえば、来院時の眼圧が低い方がいます。いつも同じ時間に来院され、この時間以外はどうなんだろうと不安があったのですが、アイケアHOMEで一日通しての眼圧も一定に低いとわかると安心です。
一方、夜に眼圧が上がっている方には、それに合わせた点眼薬をチョイスできます。
患者様ご自身が緑内障への理解を深め、治療の効果を実感するためにも、眼圧の経過を自ら測るということはとてもよいことだと思います。
アイケアHOMEについて、何か問題点や改善点などありますか?
貸し出しに際して患者様への説明に時間を取られてしまう事です。貸し出し前の説明に1人につき30分くらいはかかりますので、そこは問題かもしれません。
また、アイケアHOMEの測定データを管理するソフトがあるのですが、ちょっと使いにくいところがあります。今はエクセルに変換するなど少し手を加えて見やすい形にしていますので、PCやエクセルを使えるスタッフがいた方が良いですね。
今後、この専用ソフトが改善される事を願います。

アイケアHOMEを使うことは、緑内障治療において強みになります

最後に、アイケアHOMEの導入をご検討中の病院様へひと言いただけますか?
是非、一緒にアイケアHOMEを使って、緑内障治療をしましょう ! と伝えたいですね。
人員やその他諸々の問題はあるかもしれませんが、導入する意味はあると思いますよ。緑内障の治療は、一般開業医において十分対応可能な分野だと私は思っていますし、硝子体や白内障治療に比べて大きな設備も必要ありません。アイケアHOMEを使うことは、緑内障治療において強みになります。
少しマンパワーは必要になりますが、それ以上のメリットがあります。患者様も納得、我々も納得する治療ができる、安心を与えてくれるとっても良いツールだと思っています。
つつみ眼科クリニック
〒179-0081 東京都練馬区北町2-22-8 サンテアネックス1F
TEL : 03-3933-0995
院長 堤 篤子 先生
URL : http://www.tutumiganka.com/

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